チーズの外皮を洗っていただくウォッシュタイプ

■外側から熟成するから内側はモチモチのウォッシュタイプ
ウォッシュタイプのチーズは、リネンス菌をチーズの表面に植え付けて、外側から熟成させるというプロセスがあります。そのため、チーズの外側の皮の部分は独特の香りやニオイなどがありますが、内側はマイルドでモチモチとした食感を楽しむことができます。熟成の過程ではニオイが強烈になるため、定期的にブランデーとか塩水などで表面を洗いながら熟成させるところから、ウォッシュチーズと呼ばれるようになったようです。食す時にも、チーズの外側のニオイなどが独特なので、慣れるまでは食べづらいと感じるかもしれません。
■ウォッシュタイプは納豆と共通するニオイ?
ウォッシュタイプのチーズの熟成に使われるリネンス菌は、枯草菌の一種です。この枯草菌には納豆菌も分類されるため、納豆をよく食べる日本人にとっては枯草菌はなじみのある菌ということになります。そのため、納豆が好きな人の中には、ウォッシュタイプのニオイが平気な人は多いですし、ニオイが好きという人も少なくありません。
この強烈なにおいを放つチーズの外皮は、食べることができます。苦手な人は皮は残してももちろんOKですし、皮を取ればマイルドなチーズなので、おいしくいただけます。
■ウォッシュタイプの食べ方は?
ウォッシュタイプのチーズは、独特の味と臭いがあるため、ワインなどと合わせてそのまま食べるのがおすすめです。チーズをウォッシュする工程では、その土地のアルコールが使われることが多いため、ワインを選ぶ際にもその土地で作られた赤ワインを選ぶと相性が良いでしょう。