チーズの女王と呼ばれているブリー ド モー

■ブリー ド モーはブリー3兄弟の一つ
ブリー ド モーの産地は、フランスのパリからシャンパーニュにかけて広がるブリー地方です。この地方ではブリー ド モーに加えてブリードムランやクロミエなどのチーズが作られていて、ブリー ド モーと合わせてブリー3兄弟と呼ばれています。
小さめサイズが多い白カビタイプのチーズですが、ブリー ド モーは直径は37cm前後あり、重さも一つ当たり3kg程度あり、白カビタイプの中ではビッグサイズのチーズです。熟成すると内側がトロリと柔らかくなるのは他の白カビチーズと同じですが、洗練された深いコクを楽しむことができます。その風味の素晴らしさから、本場のフランスでは「チーズで作られたお菓子」と呼ばれることも多いのだとか。
ちなみにブリー ド モーは、歴史においては古くから高く評価されているチーズです。1814年に開催されたウィーン会議では、ブリー ド モーはチーズの王と評されたこともあり、他にもこうした高評価のエピソードを数多く持つチーズでもあります。
■ブリー ド モーの美味しい食べ方
ブリー ド モーは、濃厚なコクや洗練された風味が魅力で、そのまま食べても食べやすくておいしいチーズです。そのため、クラッカーなどに乗せていただいたり、薄くスライスしたチーズにリンゴやマスカットを乗せていただくなど、素材の良さを生かした食べ方がおすすめです。
ワインとも相性が良いブリー ド モーは、チーズ自体には存在を主張しすぎる味はないため、渋めのワインや辛めのワインなどを合わせるのが良いでしょう。基本的には赤ワインと相性が良いですが、辛口ワインなら白ワインでも美味しくいただけます。