ウォッシュチーズの王様と呼ばれるエポワス

■ナポレオンも大好きだったエポワス
ウォッシュチーズの王様と呼ばれているエポワスは、フランスのブルゴーニュ地方にあるエポワス村で誕生したチーズです。長い歴史の中においては、フランスの英雄だったナポレオンも地酒を飲みながらエポワスを食べることが大好きだったと言われています。第2次世界大戦後には生産がストップしそうになったものの、村の有志によって見事な復活を遂げ、現在に至っています。
エポワスの製造過程では、ブドウの蒸留酒であるマール酒と塩水で洗いながら熟成を進めていきます。そのため、個性的な風味を感じられるチーズに仕上がっています。表面はシットリしているものの、ニオイが強烈なので、好き嫌いがはっきり分かれるタイプのチーズかもしれません。ただし、内側はとても柔らかくてまろやかで、スプーンで食べられるほどトロトロです。
■エポワスはどんな食べ方がオススメ?
エポワスはとても滑らかな舌触りが魅力のチーズなので、ぜひそのまま食べるのがおすすめです。ニオイは強烈ですが、表皮を取り除けば臭いをいくらか抑えることができます。酸味のあるライ麦パンに塗ったり、ナッツやドライフルーツと合わせていただく方法も人気がありますし、ハチミツやジャムなどと合わせて楽しむこともできます。
ワインと合わせるなら、エポワスと同じ産地のフランスのブルゴーニュ産の赤ワインがおすすめです。相性が良いので、きっとチーズもワインも進むでしょう。